Phantom Machines Gather in Circuit;
Suzuka Now the Global Focus of Excitement

世界中が注目するSUZUKAに幻のマシンが集結

5月23日、24日の2日間に渡って、鈴鹿サーキットで初開催されたヒストリックイベント『SUZUKA SOUND OF ENGINE 2015』。
日本初の本格的な国際レーシングコースとして開場した鈴鹿サーキットが、その歴史的価値を絶やすことなく維持し続けるために企画された、世界中が注目するイベントだ。
この夢のようなイベント直前、主催者から、「開催前日の特別招待日に来ないか?」と突然の連絡を受けた。
記念すべき鈴鹿初のF1日本GP優勝マシンであるFeraari F187を始め、数々のレジェンド・マシンを見て、触れて、“SOUND OF ENGINE”を堪能できるだけでなく、いくつかのマシンに同乗できるという。もちろん、断る理由などあるはずがない。まるで子どもに帰ったように心躍らせながら、日本モータースポーツの聖地へと向かった。

大型トレーラーの上で待機していたのがF40LMと、黄色のポルシェ962CR。その後、大勢のスタッフにより、数センチ単位で慎重にピットへと移動。
まず、最初に訪れたのが、サーキットの戦場ともいえる、ピットの裏側。ここには、数台の大型トレーラーが並び、荷台にはフェラーリ・F40LM、ポルシェ962CR、バガーニ・ウアイラ、そして、すでにピットにはケーニセグOne:1、バガーニ・ゾンダ レボリューションといった新旧のスーパーカーたちが、崇高な眼差しで出迎えてくれた。

すると、ピット裏に1台のワゴンが到着し、外国人スタッフらしき人が数名降りてきた。
その中には、5歳のころからスーパーカーの製作を夢見ていたという、ケーニセグの創業者である、CEO・クリスチャン・フォン・ケーニセグの姿も。
ピット内に戻ると、テスト走行のためにセッティングを終えた、鈴鹿初F1GP優勝車・Ferrari F187がエンジンスタート。1000馬力オーバーの1.5L、V6ターボエンジンは、甲高い独特のフェラーリサウンドを奏でながらコースへと旅立った。

'Sound of Engine' Takes You Into Another Dimension

誰をも異次元の世界へいざなう“SOUND OF ENGINE”

One:1をチェックする、ケーニセグのCEO・クリスチャン・フォン・ケーニセグ。まるで、我が子を見ているようだ。
One:1のセッティングが終了したようだ。いよいよ、テストドライバーが操る最新スーパーカーの助手席に乗り込み、ケーニセグの特徴のひとつで、めずらしい形で開閉する「ラプタードア」を下ろす。
5.0L、V8ツインターボエンジンが奏でるエンジン音は、Ferrari F187より何かに包まれたような、そんな優しさを感じる。
ドライバーがアクセルペダルに力を入れると、一瞬にして第1コーナーへ。降りると足がフラフラとなっている、と言えばわかるだろうか。その凄まじいGは圧巻だ。
数分の異次元空間から抜け出したのも束の間、休む間もなく、F40LMの助手席へ。どこか懐かしさのある、フェラーリサウンドに酔いしれていると、あっという間に別世界へ。もうレポートなどできまい。

“SOUND OF ENGINE”の演出と共に、一瞬にして少年に戻ることができる、この夢の時間…。
『SUZUKA ENGINE OF SOUND』 のネーミングの理由がよくわかった。
1962年に日本初の本格的サーキットとして本田技研工業によって建設された鈴鹿サーキット。高低差があり、低速&高速コーナーがバランスよく組み合わせていて、難易度の高いコースとして評価されている。ここで開催される主なレースは、夏の鈴鹿8時間耐久ロードレース、通称・8耐、秋のF1日本グランプリ。今年も9月に開催される(9月27日決勝)。
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