ケーニグセグ
アゲーラ
World First Megawatt Car Flies on Ground

世界初、地上を滑空する“メガワットカー”
One:1
「パワーウェイトレシオ=Power-to-Weight Ratio」。
車好きのほとんどの人がこの言葉を聞いたことがあるだろう。車両重量をエンジンの最高出力で割った数値のことだ。
1馬力あたりで、どれだけの重量を負担するかを示すこの数値は、小さければ小さいほど、その車の持つ性能は高い、と言える。一般的に、4.00kgを下回れば、スポーツカーと呼ばれるのに十分な性能を有する。
前置きが長くなってしまった。次々と異色のスーパーカーを生み出している、スウェーデンのスーパーカーメーカー・ケーニグセグのブランニュー・モデルの名前が『アゲーラOne:1』。
パワーと車両重量が1対1の=の関係、という意味。そう、パワーウェイトレシオが1kgである、ということを表現したものだ。またの名を「メガワットカー」。これは、世界で初めて1000キロワット(=1360ps)を生み出したことに由来する。
koenigsegg
エレガントにも暴力的にも見えるフェイス。ケーニグセグのアイデンティティーだ。
koenigsegg アゲーラ One:1
ケーニグセグ20周年記念モデルであるこのモンスターマシンは、同社の怪物マシン『アゲーラ』(5.0LのV8ツインターボエンジンで940ps)をベースにチューンナップ。軽量化に成功し、「One:1」を達成した。その恐るべきスペックを紹介しよう。
車重は1,360kgで、最高出力は1,360馬力。
最高速は440km/h。
この数値は、あのブガッティ・ヴェイロンよりも速く、市販車に限れば、世界最速を誇る。ふたつのターボチャージャーで過給する5.0L、V8のエンジン音は、例えばフェラーリのそれよりも、とても暴力的である。
しかし、その暴力的であるはずのエンジン音は、どこか甘美なシンフォニーに聴こえてくるから不思議だ。
アゲーラOne:1
Unprecedented Monstrous Machine Rises in Revolt

前代未聞のモンスターマシンは、現代社会へのアンチテーゼ

アゲーラOne:1
One:1 アゲーラ ケーニグセグ
世界最速という称号を得るために、無駄な贅肉をそぎ落としつつも、必要最小限の筋肉をキープしたそのフォルム。このモンスターマシンのフォルムは、どこから見ても、機能的にして官能的である。
ケーニグセグの代名詞とも言える、怪物が翼を広げ、いま飛び立たんとする、その独特なドアの開き方も健在だ。
翼を広げた『One:1』は、公道よりもサーキット場、いや、本当は、滑走路がじつに似合うマシンなのだ。
何もかもが合理的に、という昨今において、無駄と思えてしまう爆発的な加速、そして最高速への欲望…。しかし、究極のパフォーマンスの追求こそが、最も合理的な技術革新への道なのであろう。
暴力的かつエレガントなこのモンスターは、閉塞感のある現代社会へのアンチテーゼのように思えてしまう。『One:1』の存在意義を見出した気がした。
Special Thanks : BINGO Sports tel.03-5511-7722
スウェーデン南部エンゲルホルムに本拠地を置くケーニセグ。年間数10台のみのハイパーマシンを製造するこの自動車メーカーは、5歳のころからスーパーカーを作ることに憧れていた、クリスチャン・フォン・ケーニセグが22歳のときにスタートさせた。One:1はこのケーニセグの最新モデル。カーボンファイバーのシャシーによって軽量化、パワーウェイトレシオ1kgを達成し、その最高速は440km/hとも。まさに、規格外のスーパーカーだ。
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